意思決定のゴミ箱モデル

ガービッジカンモデルの備忘録答えはすでにある。

7月 相棒

6月末から7月現在にかけて非常に体調が悪い

 

鬱な毎日だ

最近YouTubeで「精神科に行くタイミング」

みたいな動画ばかりみている

画面の中のカウンセラーは

「辛いなら逃げていい。」

「体が1番大事」

と言う

今週は土曜の午前中仕事だったので

日曜のみコメダに来た

 

カウンセラーの言うことは分かるけど

仕方ない

生きるために会社に行くんだ

それで死んでも構わない

自分には死ぬ前に逃げるのではないか

という甘えがある気がする

だから仕事で死んでも良いという覚悟を

持つ必要がある

 

夏目漱石の「こころ」で

Kが言っていた

「覚悟、覚悟ならないこともない」

その覚悟に私のは遠く及ばない

 

毎日が辛いが一時の事と思うように鼓舞する

 

実は6/26に私が10年来所有していた赤い車を

売却(交換)した

20の頃に乗っていた赤い車を社会人になり

10年前に再び買っていた

車検やら税金やら修理やらで、お金がかかり

昨年末に致命的な故障があり

とうとう手放した

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1か月に一度乗るかどうかという車なので

家庭には負担しかない

その車で、子供達とサーキットを走ったりしたが

幼くて覚えてないだろう

しかし、これ以上は維持するのが難しくなった

ヤフオクで大切にしていただける方が

見つかったのでその方の車 +お金で売却した

もちろん妻には相談した

妻は私の生活にハリがなくなってしまうのを

危惧した

私は仕方ないと言った

修理するお金もないしこのまま車が朽ちる前

に売った方が得策だと言った

ヤフオク相手の車はなんとオープンカーだった

子供、妻に相談したら全会一致で賛成

 

その赤い車はエアコンもないし、

30年前の車なので遠出はできないし

故障と危険と隣合わせだった

それで、売却(交換)したのが6/26

 

その新たに手に入れた車でオープンにして

先週、今週の休みは家族と、出掛けた

 

すると昨夜、国道をオープンカーで走って

いると隣にバイクのエンジン音がした

50キロぐらいで走りながらのこと

 

私はバイクだと思い自然とスピードを合わせた

私は走行車線、バイクは追越し車線

バイクは集団5台ぐらいで走っていた

皆、フルフェイスのヘルメットだった

 

減速した私の車に先頭のバイクが気がついた

彼はフルフェイス越しにこちらを意識した

 

実は私も中年バイカーであるがバイクは

置いてあるだけで久しく乗っていない

更に息子は最近

「東京リベンジャーズ」

なる漫画にハマっていて走行中のバイクに

興味があったので車速を合わせて右隣の

バイクを見たのだ

 

するとバイカーは左手で👍をした

私もすかさず👍を返した

更にバイカーは左手で握り拳を作り

走行中の私にハンドタッチを試みて来た

 

焦りよりも速く私も右手で拳を作り

自走50キロの中でハンドタッチを成功させた

フルフェイスが笑っていた

 

その間、隣の息子と後ろの席にいた

妻と娘は余りの事態に戸惑っていた

 

そこから数キロ走り、私達は右折ラインに

入ってたまたま先頭に出た

そして左手後方を振り返ると

そのバイクの集団が直進車線の後方にいた

 

彼等は私達に手を振っていた

あくまで5分前にハンドタッチをした

間柄だ

私も大きく手を振った

信号が変わり彼等はエンジンを普段より

吹かし挨拶をして直進していった

 

私の右拳には彼のゴツゴツとした

バイクグローブの感触がジンジン残った

そこに若かりし自分自身を見たような

気がした

無論相手はフルフェイスなので街中で

出会っても私は分からないだろう

しかし、無機質なフルフェイスが

確かにあの時笑っていた

 

私も若い頃(10代)にはよくバイクで

友人と連れ立って夜の街を走った

その時には隣り合った車のおっさんから

声を掛けてもらい信号待ちの間、話す

などということがあったりした

もっとも話すと言っても

「カッコいいな」とか

「気をつけてな」など

たわいも無い言葉の掛け合いだ

 

その記憶が蘇った

忘れいたあの感覚

夢中だった頃だ

私は帰りがけ

「いつからこうなったのだろう」

「いつから独りで走るようになったんだろう」

と頭の中で考えていた

しかし、それは頭の中ではなく

知らずのうちに口からこぼれていた

妻が

「家族が出来たからだよ」

と言った

 

フルフェイスの彼は誰か知らない

知らない出会い

私の人生に置いて15分程の出会い

 

彼の拳から伝わった私の過去

 

こんな人生も悪くないと少し思った

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