別れた人の数は人生経験に応じて増える。
もう逢わない人や物理的に逢えない人。故人。
目の前にいる会社の人々と故人とではなにが違うのだろうか。
さっきまでいた隣のデスクの人はコーヒーを取りに給湯室に行った。
さっきまでいたのにもう視界にいない。次はいつお目にかかれるのだろうか。
不思議な感覚になる。死んでも私の心に住んでいる人もいるし、死んでなくても同様な人もいる。その方々とは夢といわれるところで再会するが違和感なく過ごしている。
もう逢えないとか逢わないなどなにも変わらないのだと思う。
この世は夢。起きていることすら気付かない夢。
水中では水は分からない。