夜、横になる寝室。
真上を眺める。白い天井が暗く灰色か紺色にみえる。
そこから下に目を向ける。カーテンがおぼろげにうつる。外からの多少の光でカーテンが浮かび上がってみえる。
道を走る車の音、交通量は少ないのでほんとたまに駆け抜ける音。
遠くから救急車のサイレン。遠く遠くから遠くへ。命が遠ざかる。
まだ意識はある。天井の四隅は特に暗い。闇黒だ。暗くて見通せない。
時計は秒針が鳴らないタイプだが微妙に機械音がする気がしてる。なにか聞こえるが聞き取れない程の音。
いつ眠るんだろうか。気が付かず眠る。
朝になり悪夢から起きると現実という悪夢が始まる。